サイクロデキストランによるプラーク(歯垢)抑制効果
サイクロデキストランはグルコースが輪のように連なった環状オリゴ糖で、黒糖にも含まれる天然素材です。
サイクロデキストランの最大の特徴は口の中や食べ物中に糖があってもプラーク(歯垢)の形成を抑制できるということで、この点がオーラルケア製品によく使用されるキシリトールやエリスリトールと異なっています。
虫歯菌と1%スクロース液にサイクロデキストランまたは糖アルコールを入れて培養した時の虫歯菌によるプラーク形成量を表したグラフです。キシリトール、エリスリトール、マルチトール、パラチノースは糖アルコールです。
サイクロデキストランがあると、スクロース（糖）があっても虫歯菌によるプラーク形成量が減少します。
犬猫の歯周病の原因菌として Porphyromonas gulae (ポリフィロモナス グラエ) が知られています。
Porphyromonas gulae とサイクロデキストランを一緒に培養すると、 Porphyromonas gulae によるプラーク (歯垢) の形成が抑えられます。
- ※吸光度：プラークの量を表す
蛍光顕微鏡写真
- サイクロデキストラン0%
- サイクロデキストラン5%
Porphyromonas gulae をサイクロデキストラン0%、5%と共に培養しプラークを緑色に染色したものです。
